平成9年9月8日、茨城県桜川村のゴルフ場でプレー中の3名の方が落雷で亡くなった。「地震・雷・火事・親父」と、恐ろしいものの代名詞になってきた雷、親父の権威は最近ガタ落ちだが、雷様は健在である。
雷鳴・雷光のすさまじさ、時には人を殺傷する雷を、太鼓を背にした「雷神」に例えた想像図は今からみればユーモラスだが、雷の原理を知らぬ当時の人にとっては畏怖(いふ)の絵図だったに違いない。

図1:雷神図
雷の研究では、1752年のベンジャミン・フランクリンの凧(たこ)の実験が有名である。当時既に、雷電と放電現象は同じものではないかと思われていたが、これを始めて確かめたのがフランクリンである。しかし、この実験は危険極まりないもので、彼はたまたま難から逃れ、後にアメリカの大政治家になるが、後からこの実験を行って、たくさんの人が死んでいるという。
世界で雷が多いのは赤道をはさんだ熱帯地方で、多いところでは年間200日を越える。日本はこれに比べると一桁少なく、最も多い関東地方でも30日〜40日程度だ。北海道はさらに少なく、道内でもっとも多い留萌や函館で年間13日くらいである。平成9年もそうだったが、最近秋の雷が増える傾向にある。ここで札幌の雷を調べてみよう。

図2:札幌の月別発雷回数
図2は札幌の月別発雷回数をみたものである。点線は1990年まで30ヵ年の平均値、実線は1991年〜1997年まで7ヵ年の平均値である。両期間とも年間の発雷回数に変わりはないが(年間8〜9回)、最近7年間(実線)は以前に比べ、秋後半(9月〜10月)の発雷が多くなっているのが目立つ。この理由は明らかでないが、近年における温暖化と関係があるとすればちょっと気になる現象である。
(作成)文・資料とも柏原辰吉氏,平成10年
Copyright(C) 1999-2005 Sapporo Information Network Co.,Ltd. All Rights Reserved